自分は、漢字学習ほど形式的なものはないと思っている。まずは、ドリルを見て漢字の読み方や書き順を確かめる。そして、それを繰り返し練習する。その後、毎週ミニテストを行う。

多くの教師は、指導の時、こんな言葉をかける。
「ていねいに書きましょう。」
「書き順に気を付けましょう。」
「姿勢よく書きましょう。」

もちろんこれも大切なのである。

しかし、もっと大切なことがあるのでないか。その漢字の意味を理解すること。そして、その漢字を生活の場で使っていくこと。

自分は、こんな試みをやったことがある。テストの裏に、表のテストに出てきた漢字を使って文を作らせてみた。もちろん、やりたい子どもだけである。そして、裏にも点数をつけてた。それは、表と裏の合計点数だ。

その時、子どもたちは、100点を超えて、学びを進め出した。もう、100点にこだわりはない。何より彼らは、学習した内容をテストの裏で、表現しはじめたのだ。

本当の理解は、体験の後にやってくる。
ラムサの言葉が、思い出される・・・