今回、世界環境サミットでの発表の機会をいただいた。そして、多くの人とも語り合ってきた。そのおかげで、いろいろなことを考えることができた。
ここにきて、教育問題が抱える根本原因が見えてきた。
それは、教育問題を超えて、すべてのことにつながっていた。
今、人間に本当に必要な認識。それは、「多様性を受け入れる覚悟」であると思う。
その多様性は、一部の人間の価値観に基づくものではない。
この地球に生きるすべてのものに対して向けられるべきだ。
「人間とは、一人一人違った存在であること」
「人間は、比較できないということ」
自分という存在の価値をしっかり認識すること。
そして、その意識を他者にも向けること。
口で言うのは簡単だ。現実は、簡単ではない。
わたしたちは、障がいをもった人に対して、どんな認識をもっていたか。
肌の色の違う人に対して。違った考えをもった人に対して。
どうやったら、自分の固まった価値観を変えられるのか?
そのための教育は、どうあればいいのか?
その具体策は、問題を抱えて学校で不適応を起こしている子どもを笑顔にするかもしれない。
もちろん、道のりは長い。